山本周五郎傑作長編【朗読】【征南日本丸 前編】   ナレーター七味春五郎 発行元丸竹書房

山本 修郎聖南 日本丸1の1どうしたん だ日原のご親睦へ天狗が止まってるとよ 天狗じゃねえ大蛇だそうだ何竜だという話 だぜ何にしても言って みろ昭2年3月12日ど桜の真上の内は 返すような群衆だったが妙な噂が口から口 へ伝わるとまるで波を打つようにご本坊の 方へと走り出した大江戸上野の東山関寺は 今日の比山略寺と同様江城ちごの馬として 徳川3大のA君家光の世に大すなわち南部 をによって である何しろ大々一本信のを雑誌として 立てまったほどの格式だから一山の異性は 素晴らしいものだった最も年何回と決まっ て将軍家が産経に入するし御三系御三教 始め歴歴の大名たちも進行熱く立っていた からで内所の金も想像以上に厳重であった ところがその間寺の真ん中で江戸開封この 方かつてない大事件が突発したので あることの起りはこうだその日はキ ダイナゴン義信教のご足場ネ姫君の御三系 があるので山内は朝から物々しい警戒が 行われていたが昼下がりおよそ3時と思わ れる頃姫神の行列がご本房へ入って しばらくすると日原の御親睦の辺りが にわかにざ始め花見の群衆が雪崩れのよう に寄り集まってきたご親睦というのは腹の 北寄りにある大きな2本の杉でこれは1名 辛みの杉とも言われ高さ28条目当ての 周囲が27尺もある巨木で小へ登れば塔が 見えるとまで言われてい たそのご親睦を取り巻いてわとののしり 騒いでいる群衆の中には山内見回りの役人 たちも混じっていて上を仰ぎながらしきり においバカな真似をするな降りてこい御心 僕をなんと 心得る言うことを聞かぬと縛り首だぞと 口口に叫 樹上およそ尺ばかりの高さ南へ張った枝の 上に機械な人物が腰をかけていた着ている のは178の娘の着物で黒髪を背に垂れ顔 には大きな天狗の面をかぶっているこれが 噂の元らしい役人たちが叫ぶ度に麺の中に こもった妙な声で場を投げつける 貴様たちこっぱ役人が何万寄って脅しても 無駄だ早く聖官寺の信吾を呼んでこい信吾 が来て頼めば降りてやるがそうでない限り 一寸も動かぬ ぞもなことを抜かしよる役人は舌打ちをし てそんなくだらぬことを言わずに降りろ 正官じ様といえば5戦国のお旗本その若様 に来て頼めなんてきざ へ午全国のはまだろうが何だろうが慎吾 さんはあたの友達さ今日はお花見でこの 山内へ来ていらっしゃるのちゃんと知って いるんだまごまごしないで早く慎吾さんを 呼んでくるがいいその方が流行って回した よ大きなことを申すないつまで世話を焼か せていると東にかけていころすぞ面白いね やってごらんご睦をれたそ役目の手柄に なるだろう始末においのやつだこの間にも 群衆は増えるばりその中にはご本坊へ姫君 を送って友待ちをしていた岸の友侍も 混じっていた何しろ当山にとって勇しの 深い御親睦へ天狗の面をかぶった機械な ものが登っていんのだからみい人々が騒ぐ のも無理はない たちもご親睦だけに登って引き下ろすと いうわけにもいかず手を焼いてい たするとまもなく揺れる群衆を押し分け ながら1人の美上部が近寄ってきたほい 見ろせ感じの若様だぜ本当だいよいよ現れ たな面白くなってきたぞおいせ感じの暴れ 若様がご出場だ人々が口口にさくの後目に 若侍は優とご親睦の下へ歩み寄った聖官寺 の暴れ若年齢は26歳旗本5300国聖 官寺幸恵の次男で信吾という剣は一刀流に 達し弓は巻き日牙にも抜群の腕があるまた 幼い頃から文学を好み特にオランダ語や スペイン語ポルトガル語などを学んで海外 文明の紹介に務めていたが繁栄11年鎖国 霊が敷かれて要所研究のこともまた現金さ れた結果信吾はすっかり世を拗ねて筆も 木建も投げ出し派手な風俗に身をやして 姿勢に現れ酒と喧嘩なら見ずに買うという 1個の建物になってしまった何しろ腕が できて素晴らしいで本国の次男と来ている からどっこの評判は大したものでせかの様 が通るといえば裏の女房まで飛び出して見 に来るというそれほどの人気だっ た1の 2さてゆとご木のそばへ近寄った聖信吾は 輝くような体をあげ て信吾に用があるというその方は誰だと 叫んだ群衆はなりを潜めてこの珍しい 組み合わせがどう発展するか後期の目を 光らせながら見守っている樹上の怪人は 信号を見ると身を踊らせ ながら嬉しい信吾さんとと来たわねさっき から待ちかねていたんだ破が分からないの のその会には聞きがあるなかったら不思議 だわそら私よパっと天狗の面を取る色の 白い眉の濃いはこそうな目をした美しい 少女の顔が下を見てにっこりと笑ったお ほり恋いたちのおきるじゃないかそうだ 戦争寺の悪たれ娘だきのだきのだ恋いたち のき わと群衆はどめきたった小いたちのぬとは 戦争寺兄弟に小掛しているカ市の娘でその 美しい気量と水際だったゲートそしてそれ に輪をかけたようないたずら好きとで有名 だったこの木野がどういうわけかこの半年 あり絶ず正感じ信号を付け回していんのだ お集まりの皆さん 沖はいたずらそうに呼びかけた商売からの 舞上わざわざお詰めかけくだすって ありがとうございますこれから皆さんもご 存知のお旗本ご戦国歴歴の若様に軽業使い のこのキが頼むと言って頭を下げさせて ご覧に入れましょうというお方はずっと前 へお進みなさいただいま始まり 始まり失礼ながらご存知のものでござい ますか見回り役人が信吾のそばへ来て言っ たお通りご親睦へ登りご疑念が来て頼まぬ 限り一寸も降りぬと祝っておりますご承知 かもしれませんがただいま紀州家の姫君が ご本坊に負わすおりからこの騒ぎで役目上 誠に困惑を捕まるなんとか穏やかに降りる ようおわいが願います かつまらぬことをするやつだ信吾は苦笑し て別に知っているわけではないが半年ほど 前に浅草の影へ体技を見に参ったおり高い 綱の上でゲをしている様子がいかりも傲慢 で人も投げだったから遠当ての気合いで しくじらせたことがある酔ってもいしほの 気まぐれにしたのだがそれ以来拙者を つけ回して何かと悪さをしおるのだなんと か降りるように言っていただきたいが信吾 はじっと事情を見上げた沖野は勝ち誇った ように下を覗きながらさあ慎吾さんどうか 降りてくれて頭を下げてお頼みなさい あなただって友達のお昨をいつまでごご 親睦のさらし者にしておきたくはない でしょ当時江戸1番と評判の慎吾さんが 軽業娘に頭を下げて頼むというのもちょい つな格好じゃありませんかご見物の皆さん がお待ちかですよ東西 東西おきるの言葉がまだ終わらぬうち死後 の体が左へ敏速に動いたと思うと低い 気合いの声と共にさっと右手が空を切った 勝ち誇っている相手の今日寸分も逃さず ついた呼吸 ミキへかけていた娘の右手へ風を切って 飛んだつぶが8と当たる あぐらっとぬの体が揺れた黒山のような 群衆が思わず息を飲むせな沖野は枝から足 を踏み外して落ちたやったやった おお群衆の悲鳴の中を落ちてきた野は見事 に中でトボを切ったと思うと地上15 尺余りの大枝へくるりと身を返しながら すがりついた わ天下一品大きの大出やんや やんや牛のように湧き上がる完成の中を 慎吾は微傷しながら近寄っていって少し 手洗だったが勘弁しろうというるはその声 を聞くととに左と信吾の前へ飛び降りたが どうしたことか一瞬前の気色は失せて耳た まで赤くし ながらごめんなさいこれには死体がとかか な声で言いかけるところへ見回り役人たち がやってきてこの無法者べふきなやつだ 番所へ来い馬鹿者わめきながら突き飛ばす とする信吾は素早く起を背にかばって待て 待てこれは拙者が引き下ろした娘だコラの 勝手にはさせぬぞそれは失礼ながら迷惑 捕まるこやつはご親睦を怪我した上ご三内 を騒がした代々人我々役目としてどうでも 受け取らねばなりませんだかを言え木ラの 手で捉えたものなら格別拙者が引き下ろし た以上拙者が始末をつつけるのは当然それ とも立って受け取るというなら腕ずくで 来るか 1の 3大剣のつば本をぐっと掴みながら信吾の 片手はおるの方へ動いていた逃げろという 合図であると見た説なさま見ろわさび おしめ叫び様おるの姿は群衆の中へあだ名 そっくりいちのように潜り込んでいたおう 逃げたあるなおうとする前へ信吾がぬっ 立ち塞がったと思うと先に立った役人の 1人がどこをどうしたか横様に転倒する 同時に次の1人はヒバを当てられて埋めき ながら登りとんだ残った3人は逆上したか いきなり抜刀して切りつけようとする途端 に待て待て場所柄を忘れたかと叫びながら 3人の武士が人がきを押し分けて現れた 見ると驚いためけ2無善の神とよき2名で ある見回り役人たちもこれにはどを失って 抜いた刀のやり場に困っている無善の神は その方に構わ ずその元は聖かじ殿のご四則だなさよ役目 として申し入れるご堂々なされ言うと同時 に2名のよ木はさっと慎吾の左右を詰めた 慎吾はにやっと笑っ ていかにも音もつまろご神妙だ無善の神は 山役人の方へ向いて同月者はめけ2未無善 の神が預かる歴歴の人ではあり小の役目と は筋違い意義はあるまいのほおいかよう とも にご本坊には州様姫がお当たりである くれぐれも誤ちのないようにさらば武山の 神はそう言うと信吾を促してその場を 立ち去っ た関寺始まって以来の大事件というのは しかしこのご親睦騒ぎではないこの騒ぎの 真最中にまるでその作を待ち受けていた ようにしての場所で怒っていたのだそれは こうで ある前にも記した通り紀州家の友侍たちも おの騒ぎに釣られて日原へ来ていたが騒ぎ も静まったので慌ててご本坊へ戻ったこの 日はみという略式で主だったものとしては 奥が一川大前が1人だけあとはと中そば えめめなどが多く友侍たちはつき始め15 人しかいなかったご期間は4時ということ であったが友侍たちがご本坊へ戻ってから 半時ほどしてもお下がりがないそこで薬草 へ伺うと一旦奥へ入っていったが慌てて 戻ってきて姫にはもはやご退出遊ばされ ましたということであったそんなはずは ない我々は表の日原にいたのだしお乗り物 もこの通りあるがいやそれがご別店の方 からお拾いでいらせられたと申しますそれ は1大1みんな青くなったして市川殿には ご一緒かさあそれは薬草は再び奥へ走って いったが今度こそ顔色を変えて戻った1 大地にござるごか様は控えの間に押し込め られておりましたそうでただいまそれを 発見気絶をなすっていので医者をごめんと 言うと智頭の者2人は薬草を先に立てて奥 へ走っていっ た市川大前は医師の手当てで蘇生したが 老年ではあり誰のために当てを送ったか 知らなかった他の部屋には橋ためや女中の 多くが残っていたしかし姫君とおば使えの うち老女社女中コ雪へ不要の余名の姿は 全く見えないのであるネ姫は義信の山女で 年齢は18要望の美しいことは今日まで 聞こえているが男まりの性質で幼い頃から 長や剣術を好み貴教振る舞いも荒々しく うっかりすると1人馬を引き出して遠乗り に出たりするという実に思い切った気象を 持っていた今日のこともおそらくそんな いたずら心でうるさい大然に当て身をくれ た上お気に入りの女中余名だけ連れて待 見物でもしながら帰られたので あろうとにかく急いで帰ろう大は走行とし て立つわそのは町方へ行って密密に外場の 警戒を頼んでくれ拙者は先に屋敷へ帰って いるからそう命じた上友まとめて帰っ たしかし姫は帰還していなかったまさに1 大地である奥は内密のままあらゆる手配り をして捜査にかかったがその夜進行に至っ てもついに姫の姿を発見することができ なかったのである機械なる事件徳川御三家 の言キダイナゴンの姫君がカ英二ご本坊 から4名の次女ととに煙のように消えたの だしかもその大事件は御親睦のさぎを巧み に利用して行われた形跡がある 果たして恋いたちの置の気候と姫の思想と は何か繋がりを持っているのであろう か1の 4山を売りたニ無前の神は国文の外に 待たせてあった籠のそばへ来るとこれ目さ と言った無前殿のお乗り物ですな信吾は にっこり笑ってお言葉ですからいただき ましょうしかしどこへ連れて行かれます 青めお役ならよろしいが親父のところは ごめんですよその元の指しは受けぬ早く いたせではごめん信吾はゆうゆうと籠に 乗ったいよいよ来たな籠に言られながら 信吾は腕組をして目を閉じた思えば随分と 哀れたものである鎖国霊が出るまでは海外 の書籍を読破しながらその優れた科学思想 制度あらゆる文化を日本に移し幕府をして 画期的な大改革を行わしめて島国に日本の 殻を打ち破ろうという大野心を持っていた が幕府の政策は逆転して鎖国一途に決した ばかりでなくオランダシナを除くあらゆる 国と皇を立ち要所を読むことすら国金と いう始末になった 慎吾は生涯の希望を立たれて絶望し幕府の ガングを呪うとともに若さから来る血気の 自暴時期それ以来家を外に出歩いて町 やっこと喧嘩もした酒も飲んだ禁じられて いる盛り場へも大出を振って出入りをした 武士がなんだすでに100年太平の世の中 ではないか偉そうに刀をさしていっても もうよなしのの一層町人になって上るでも 語る方が人間らしいぞそう言って押し回し てきたそれがついに今日のめけの乗り出し である閉めた閉めた感動か悪く言っても爪 を切れば済むだろうこんなつまらぬ世間 なら早く追いの出るのは幸せだ平然と微傷 してい たかはりも黙って進んだがいつか往来の 騒ぎも聞こえなくなり戸口から漏れる光も 黄昏れの色が濃くなってどうやら屋敷町へ 入ったらしいそれからさらに市販時余り坂 を登りまた下り無言のまま揺れていったが やがてぴたりと止まると向こうから人の 走ってくる足音が聞こえご苦にござる確か に連れてまいったちょうどお持ち金の ところようこそでは渡しますそんなことを ひそひそと囁いているめけ役得にしては 様子が変だと思っているとかは再び静かに 動き出してどうやら大きな屋敷の中へ入っ た らしい妙なことになったぞ表向きにしては 聖官寺の仮名に傷がつくというので人知れ ず切という段取りかそれもよかろもうが 決まっているから任せきった気持ちでする ままにさせているそのうちにかがとんと 降りると外から戸が開いてお立ち入れ くださいという慎吾は大剣を右手に ゆっくりと顔から出たすでに暮れた夕闇の 中に無善の神もよりもいず見慣れぬ武士が 迎えているご安いますこちらへと相手は釈 しながら先へ立ったかの降りたところは 中庭の木口 らしいついて入ると広々とした立派な庭で 潜水月山から植込みの具合その向こうにハ 作りの素晴らしい御殿が見えるどう安く 踏んでも10万国や20万国の屋敷では ないはてますます変だぞ信吾がすっかり 面食らっていると販をて殿の方へ曲がろう としたせな右手の巻の茂みから突然えい 避けるような気合いと共にさっと槍をつけ たものがあるとっさに体を開いた信吾何者 だなんだれと叫ぶ同時に右手の夕闇を塗っ てバラバラとしめいずれも白人をひらめか して詰め寄った信吾は片手で大剣のつを つかみ体を浮かせて発へ目を配っていたが なのれ騙し討ちとは卑怯であろうえい 叩きつけるような絶叫さっと人影が 入り乱れ白人が夕やみを切って飛んだ 激しい呼吸と体を打ち合う音に続いて池へ 落ち込む凄まじい水音がしたと食い に待て待てそれまででよろしいという声が 間近でしたと思うと今まで隠していたか上 2人にぼりの明りを持たせながらしずしず と近寄ってきた人物がある声と同時に 取り集めた人数はさっと引く信吾はまだ 大剣の使に手をかけたままであったが 近寄ってきた人物を一目見るなりあっと 言ってそこへひれ伏し たよりのじゃ覚えておるか は久しい対面じゃの慎吾は脇の下に冷汗を 感じた意外にも相手はキダイナゴンよりの 教慎吾には星親で顔こそ忘れないが全く 思いがけない目通りである義信は美勝して あっぱれな手の内その方ならばと思った 有信の目に狂いがなくて頂上じゃ実は降り 行って頼むことがあるでこうして無前に 連れてきてもらったのだが まあ参れはは遠慮は無よについてまで信は そう言ってかを返す慎吾も衣服の散りを 払って小をかめながらその後に従っていっ た1の 53月12日はこうしてくれたあれば13 日元のうちに江戸中の町方役人がで姫の 行方を探索している時一方ではひく景気の いい噂が町を賑わしていた志新撰座に無神 龍至難で犬塚徳才という堅実道場がある そこで数日前からこんな張を出した 国最某大半においてドリおりたてのおしに より剣道市販役を求められる上死亡のもの は等道場に申し入れらるべし真地500国 なり提案の小説事件この方浪人者は目の敵 にされてほとんど職に植える連中が群れて いた時だけにこの張り紙は素晴らしい話題 を提供した何しろ老人お取り立てというの がありがたいしこの太平のよに5国とは夢 のような話だから噂はそれからそれへと 伝わって犬塚道場は押しかけてくる老人 たちのために毎日身動きもならぬ混雑を 呈してい たかて今日は13日いよいよ最後の決定を するというので今まで勝ち抜きてきたもの ばかり35名が昼下がりから犬塚道場に 集まって試合をしていたこの人々はいずれ も25歳から30歳止まりの血気盛んで 不思議に父母祭祀のないものが揃っていた 従ってその試合ぶりも凄まじく500国 新地を狙ってみんなさきらってい たまだすめすての時代だから袋時ないでも 激しい立ち合いになると怪我をするが冗談 に控えた愚祭が勝負の判定を巧みにするの で 別に怪我人もなく順調に進み日没頃には 勝ち抜き2人の最後の勝負になったすると 徳才は急にその立ち会いを止め て今日は意外に時を費やしたため各日暮れ に及んでは十分の試合もできまいと思う よって最後の1番は悪る早朝にすことに いすと一見回しながらいずれもご苦労で ござった別室にいさ思考の用意をいたした ゆえご一度心置きなく召し上がって いただきたいそう言って立とうとした 時あやしばらく大にわめきながら道上へ 入ってきたものがある見るとせ感じ信吾だ 酔っているらしく色の方からまで桜色に 染まり流しのまま道場の真ん中へ大股に 踏んだと思うと表から入できたらしい霊の 張をポンと投げ出しながらこの張を見て 水産した武術に昼夜の別はないはず 遅ればせながら立って試合を消耗する誰 からと言わずかかってこられい来るものが なければ気の毒だが新地500刻は拙者が もらうぞ暴into無人に一座を見回した さあ誰か来ないか拙者が相手しようつ肉と ばかり勝ち残った2人のうち佐木クランド という1人が黒地ないを取って完全と 立ち上がった武徳祭もあえて止めなかった し他の一同も今日を模様して見守った拙者 は老師最クランド老人聖 いざ素早く袋地内を取った信吾別に支度も せず無さに身構えをするクランドはその ひげな態度にドキを走てこの石間ひひにと 正眼につけながら呼吸を測った見ると慎吾 の体は好きだらけであるよしとばかりや えいクランドの絶叫だだと床板がなるせな 慎吾は右へ体を開いて立ちクランドはつの ようにのめっていってどと倒れたおいお次 まるで勝負にならない見るより別の1人 橋本勇作が風前と立ったおいて捕まるどし 橋本勇作さあさあおはく信吾は片手で袋地 ないを遊びながら笑っているいかにもも 相手を馬鹿にした態度だ勇作は流る心を 沈めながらぞと油断なく上端に構えたこれ は最後の試合にとっておきの手で上段から いきなり坂道を切って落とす秘術一刀流の 岩石砕きに彼自身の工夫を加えた独特の ものだった信吾は相変わらず袋地内を まっすぐに伸ばし水眼をうっとりとさせ ながらボになっている発砲破れと言いたい がまるで構えにも何にもなっていないえい や勇作は次第にいってきた信吾は依然とし ていも発しないとどんな呼吸を掴んだか作 は身をひらせて えいだっと逆へ打ち下ろし火の出るような 一撃をどうかわしたか信吾の体がわずかに へだと見るといやと一声遊作の袋地内は 活線と床へ叩き落とされ体はマリのように 23元先へ点灯した見えたあっぱれ愚 くさいは思わず席を立って叫ん だ1の 6お集まりの方々には失礼ながら聖かじう の腕前抜群でござる しかしこのまま水をいすも不平改めて他に も試合お望みの人があろうもしれぬよって 先ほども申した通り最後の決定は明に立つ 具は取りなすように一度を見回し ていずれもごかいなくどうぞ奥へお越し くだされ拙者の師としてご行を参ろう 十字もどうぞ それは片づけないな信吾は微傷してでは 各々主人のご講師に預かるではないか今 までは剣術試合これからは酒が戦闘参ろう 無遠慮に笑いながら先に立ってずかずかと 奥へ入っていった奥の広間には食材を つらねすでに守行の用意ができてい たいずれも長いぐらしで酒などは薬にも 飲めなかった連中だから立町さは賑やかに なって500国が不になっても埋め合わせ はつくとばかりかきって逆月をあげ始めた ぐさは信吾のそへ座って手塚からら尺をし ながら実に見事なお手うち 近頃よき勉強に会いなったがご流儀は何で ござるか不思議な手さばきとんと剣闘が 突きかねる 何我流でござるよ今日までいずれの誤家中 に申し上げるほどの身分ではござらん次男 ぼの冷や飯くらいであったがちと悪さが 過ぎて感動されたというわけですつまり 天外孤独でござる自由吹き若いうちはその くらいの元気がなくてはいけませんさお 重ねなさい来遠慮ということを知らぬ方 ですいくらでもちだつまるグイグイと煽り つけるこの間に久方ぶりの走でたらふく やっていた連中がさすがに酔いを走たと 見えて彼に2人こなたに3人ぐりぐり酔い 倒れていきおよそ4時間ほどもすると一座 に起き上がっているものは1人もなく さすがの信吾も目を朦朧とさせていたが やがて口の辺りに唾を垂らしながら崩れる にそこへ倒れ伏してしまった36人完全に 伸びてしまったその様子をじろりと見回し た ぐさ薬が聞いたな怪しく笑いながら静かに 立つ新地500国に釣られてしびれ薬とは 気がつくま最極のある大半お飯かえの夢が 明日になったらどう覚めるか まこい人よはゆっくりと眠るが 良い謎のような現をつぶやきながらすっと 襖の彼へ消えていったぐさは何をたくらむ や真地500国の至難役というのは嘘だっ たのか36人をしびれ薬で倒したのは何の ためか哀れ1台の導師聖感じ信吾は 果たして何も知らずに麻薬の鳥子となった のであろう か犬塚道場でこんな事件が行われたのと ほとんど時を同じをして浅草側を下る4 長路の早舟が一層あっ た型の良い心臓線で旋風も腕利きらしく矢 のような速さで川を下っていくその先の船 明りのそばにかんでいる黒い人影はずこそ っているがどうやら女らしい右手に歌の 稽古ナを持って長蔵のように前方を見張っ ている姿が船明かりのほかな光にくっきり と描き出されてい たちょうど新川口へ差しかかった時で ある右手の岸には船番所があって高校と 高張をかけらね万子たちが物々しく水面を 見張っていたが この早舟を見つけると同時 に待てと声をかけたしかし早舟はどの手を 緩めもせずつつっと番所の前を過ぎていく 待てまるか怪しいやつ逃すなおえ口口に わめきながら万子たちは素早く三層の小舟 へ乗ると霊の船を追って必死にこらして いった 船番所の船といえば早いことにおいて有名 であるところが相手の速力はまるで段違い だったみるみる引き離されていくから戦闘 の船に乗った番頭は持っていた銃を 取り上げて止まれいころすぞと叫び様早舟 を狙って引き金を引いたたん水面を震わす 銃声と共に凄まじい火が飛ぶしかし相手は 平然として止まる様子もない脅し打ちも 無駄だと見たバトは卵飯して差し出す控へ の銃を取ると旋風の1人を狙って2発目を 放ったダン銃口をほとばしる火花耳を つんざく銃声それととに早舟の旋風の1人 が悲鳴をあげながら水中へ転落した閉めた 急げ番頭の声にお手は有して小よせる1人 を失った早舟は速度を失って先をぐらりと 右へ傾けたおっての船は10件9件8件と 間を縮めて いく2の 1閉めた船番所の番頭は船端を叩いてそれ 緩めずに追い詰めろと叫んだ三素の早舟は ええとどいも急にまるで水面を滑るが ごとく追いせまっていく彼方の怪しい船は 危なく先を立て直したがもうこける暇は ないと見たのであろう急に旋風たちがどの 前へ身を隠したと思うと船端へバタバタと 盾のようなものを押し立てたお敵には何か 用意があるぞ番頭はそれを見るや慌てて 油断するな2番線右へ回れ2番右へ3番線 は先を塞げ3番先を 呼びかけはぐんぐん縮まって間およそ45 件にまで接近していたそれを待っていたの であろう十分引きつけたと見るや不に立て 巡らした盾の間から目のくらむような火花 がほとばしり出たダンダンダン 死後町の銃が一時に火を吐いたのだおせい という番頭の声より も弾丸に抜かれて悲鳴と共に旋風たちの海 へ陥る方が先だった思いもよらぬ逆襲で あるこっちが先に旋風を倒しもう逃がさぬ と思ったそれが油断であまりに無と敵の中 に陥っ た射程は絶好しかも敵は己れを盾の裏に 隠しての狙撃だ番頭は船底へ身を伏せ ながらはみ水を行けと引きずった声で言っ たは野口も一緒に行くのだ焦るな気づかれ ぬようにやれそれまで防ぎ玉でつって いる野口はみと呼ばれた2人の万子は かがんだまま手早く衣服を脱ぎ各々口に 細みのたりを加えて船をりく道具である 友綱の方から静かに水中へ沈んでいった 番頭は銃に卵をしながら2番3番打てと 絶叫した敵の船は初めの一斉射撃だけで ひっそりと静まり人のいる気配もなく横波 に揺れているしかしそれは一部の隙もなく こっちを狙っていたもらし頭の命令を聞い て2番線の車種が銃を手に半身を起こした 切な盾の隙間から再び二長の銃口が火を 吹き爆音が水面を引き裂いたその狙いの 正確さ折りしいて銃を取り直した形のまま でぎ異様な悲鳴と共に種はまるで 突き飛ばされたように青にだと転倒したと 番頭は身を伏せたまま万子の渡す銃を取っ て敵の盾を目がけて打った2番線からも3 番線からも船端へ銃を置いて狙撃が始まっ た弾丸の空を切る梅木と盾に当たる乾いた 音とが続いたしかし普段必要のない船番所 の備中で種ヶ島に毛の生えたような式な 鉄砲はすぐにが焼けて使えなくなった早 たちはうまくしているか銃を投げ出して バトはぐみを乗り出したがおと言って目を 見張った敵の船のすぐ前で水がピシピシと 強く跳ねしの間から人の手と頭とがまるで 魚の狂うように引見するどうしたのだ しばらくは訳が分からなかったしかしご 表紙と立たぬ間に水の動きは静まり意外な ことの結果が判明した悲鳴ともうめきとも つかぬ不気味な声が半分水を含んで聞こえ たと思うと揉み返していた水面が肌と動か なくなったそしてこっちの船の御上VAの 光の正面へぬっ早の半身がまっすぐに水面 を抜いて立ち上がっ 顔面蒼白となり髪はほけて勇気のような 表情をしているしかも喉から裸の胸へかけ てべっとりと血しよ おあまりに快気な光景で思わず番頭が うめき声を上げた時早の体がずぶりと水中 へ沈みその後へぽっかりと別の頭が浮かん だ 真っ白い人魚のような腕をあげながら笑い ののしる声はまさに女だどうだ驚いたかい お役人せっかくのおしだが用はないからお 返しするよこの辺りには悪いいちがいる から余人ほしい悪い恋いたちがいるからね そういうと共に抜き手を切って元へ戻ると 素晴らしい身軽さで船へ上がった 腰の1つで先へすっと立ったむき卵のよう な白い肌ふっくりと固く膨らんだ胸垂れ かかる濡れた黒髪眩しいような乙女のらし であった恋たちの起きるバトは愕然と叫ん だ2の 2さあ水だこれを飲め誰かに肩をゆられて 起きようとしたがひどくだるいそれを我慢 してようやく起き上がったが体の中心が 取れないので信吾は思わず両手をついて しまったなんだいじのない声の主は背中を 軽く叩いてみんな見ているぞしっかり目を 覚ますんださあ飲んでみろこれを一口やれ ばさっぱりと目が覚めるんだ信吾は ふーふーしながら与えられた金を受け取っ てひりつくように乾いた喉へごくごくと 流し込んだ冷たくて心よい方向のある液体 が喉から井生へ滑り落ちるのがはっきりと 分かったどうだ少しは目が覚めたかもう すぐ体調が見えるだらしのない様を見 られるようにしてくれいいかそう言って 立ち去る後ろ姿へ目をやった信吾はそれ から静かにありへ視線を移し たおよそ20畳時期ほどの縦長部屋である あたりは頑丈な熱い松の板壁で低い天井に は裸の針が弓なりにがっしりと迫っている 左右に小が切ってあるが閉まっているので 外は分からないまた天井から2の見慣れる 感動が下がっている骨が鉄でギアマンを 奇妙な油の燃える匂いを散らしながら薄い 炎がまたいているその光の下にゴタゴタと 34人の人影がうまっているのだ改めて 見直すまでもなくそれは老人おりたてと いう餌に釣られて犬塚武徳祭の道場へ 集まった老人たちのうち腕利きだけえりか れた35名の人々である わけは分からぬながらも酒のしびれ薬を 混ぜて飲まされた上知らぬ間にこんな ところへかかされてきたということは みんな感づいているらしいだがいずれも まだ本当に冷めきっていないのかそれとも 諦めているのか誰1人不服を鳴らすものも なくみんなただ猛然とのように座っている ばかりだった信吾はに大将の置いてあるの をぐっ膝元へ引きつけた左手にある出入口 へほかな光が差して階段を降りる人の足音 が聞こえたのだみんな聞きつけたらしい 何事が起こるかとぎょっとしながら 振り向くと手下明かりを持った2名の従者 を先に1人の奇妙な服装をした居間が姿を 表し た神は発で大田にゆっている肌へは顎を 包むように切迫の高寄りが首を取り巻いて いる裾の詰まった紺色らしの袴を吐き上に は上着ともジバ売りとも見えるものを着て いる剣は帯に刺さず立ちにしているいかに も異様な一言で言えば南蛮風へ日本の風俗 を加えたもので ある隊長ご挨拶があります従者の1人が 言った体調と呼ばれた額感は口髭のある 立派な相合で大きな強い光のある両眼を 順々に一座の人々へ向けながらよく通る 錆びた声で言っ た私は口木遠と申しますいさ穏やかならぬ 方法で諸子をここまでお連れしたがれを 謝罪する前に理由をお話しいたしたいと 思うまず諸子に尋ねる諸子はいずれも殺し で ある主家を去り淵を離れ姿勢に生きる道を 立たれた人々である新しい運命を開拓 しようとしてもいておられるだがその望み は果たして叶えられるであろうか口ろは ぐるっと見回して拙者は稲という子を 突き出して叫ん だ900旅も否という天下はすでに100 年太平の基礎がなった武士はもういらんの だ戦場の他に使い道のない武士はもう社会 が必要としないのだ幕府のやり方を見まえ かつては見場の労を取った諸行初代名でも 幕府100年の刑に沿わぬとあれば遠慮 なく取り潰し だ海栄初年この方幾十の大照明が壊滅した か諸子は知っていよう社会は必要のない ものが必要のない場所にいることを許さ ない世の中の動きは上貸した浪人軍などに お構いなくその道をまっすぐに進んでいく 見たえ唯一小説はその代の才能を持って世 の動きに反抗したしかしその結果は諸子の 知る通りだ一軍の老人たちがどうもがこう と徳川幕府はビクともせぬだけの基礎を 固めていんのだもはやそこには諸子の 生きる道はないのだこの国にいる限り諸子 の前にはただ聞かがあるのみだ席として つく声もなかった苦はしばらく黙っていた が率先と叫んだ諸子の生きる道はしかし ただ1つある新しい天地を求めるのだ玉石 たる小島国を去って万理波の彼方に神天地 を開拓するのだ今こそ諸子は目を開くべき 時だ諸子の生きる道はしかしただ1つある 2の 3大阪人以来多くの老人が海外へ活路を 求めて去ったことは諸子も知っていよう彼 らは今南シナ海において優勢な地法を占め ているルソンにも高知にもシャムにも抜く べからざる根拠を持ち既にボボ地点には 南方日本国建設の準備も 全てが新しく全てが建設の上にあるその方 ではあらゆるものが諸子を待って いる才能と主を十分に伸ばしきる新しい 土地が諸子のためにボテをあげて待って いるのだ心に食る力強い声だった明らかに 34名の人々は感動した水反省のように 猛然としていたのがつが膝をたらし拳を 握り目を光らせて身を乗り出している拙者 は7年の間南シナ海を中心にいたの冒険に 身をさらしてきた現在拙者の上船日本丸は 世界の公開者たちを新立させるだけの威力 を持っている今度帰ったのは南方日本国を 建設するためにその国王としていただく猿 後期のお方ををお迎えするのが目的であっ たその方もまもなくこの船へ見えるはずだ そしてこれを機会に諸子をも我が同士とし て迎えたいのだ兼ねて犬塚うに依頼して あったから諸子は祭祀延の患いもない方 のみと思う総子1番神天地に出て男1台 思いっきり活躍してみる気はないか 慎吾がまず叫んだそれに釣られるように あっちからもこっちからも参りましょう 同士に加えていただきたい接しも活気の ある声が続いて起こった口トロは超えた たましい顔に微笑を浮かべながらそれらの 声を聞いていたがこじない子の方からそう 言ってくれれば拙者としても手を尽くした があるしかし中には不服の人もあろうから 残りたい方は遠慮なく申し出てもらいたい しかし幕府の目があるからここで船から 下ろすわけにはゆかぬ大阪へ行したおりに そういなく戦させよう不服の方はないか誰 も返事をするものはなかったどなたもご服 と見えるなそれではと言いかけ時階段から 1人の武士が慌しく入ってきて隊長おつき でございますと言った口木遠は頷いて今 話した後期のお方がおつきになったそうだ 拙者はお迎いに参るゆえ諸子はくろいで 休まれるが良い後ほどまたおめにかかるで あろうそう言って隊長は出ていった 緊張していた人々はにわかに膝を崩し ガヤガヤと隣近所で話を始めたがそのうち で前の方に座っていた1人が残っていた 従者を捉えて話しかけたのでみんなは口を つんでそれに聞き入った話しかけた方の 問いは口木とろの言った言葉がどこまで 事実かというので ある事実だとも実以上だ若い従者は塩に 焦げた顔を輝かしながら力説した各々は何 も知らぬだろうが南シナ海を中心に我々の 勢力は今世界の人々を圧倒していんのだ オランダもイギリスもスペインも ポルトガルも日本丸の口木遠くと聞けば 震え上がって道を避けるくらいだそれより も素晴らしいのは我々の仕事さ暴風怒涛 海鮮放火そして常の島々黒人白人と膝を 交えてのぶ南蛮州黄金宝石音楽と 歌どんなに楽しいかどんなに男らしい世界 かとても口で話すことなどできはしない これを見た前そう言って従者はふと部屋の 一宮へ行ったがそこにある四角な箱の蓋を を開けてみんなの方へ見せた蓋の下には 白いキーがつやつやと光っている従者は 両手の指で静かにその木を叩いた美しい かつて耳にしたことのない微妙な音が部屋 の中へ流れ出したそれはことの音に似て もっと明るく3元に似てさらに有限な展開 の音楽にもひべき明音であった どうだ従者は振り返って言ったこれは クラブさんと言って白人の転んで引く楽器 だがこの他にも色々なものがあるそれを 合そうするんだがその美しさと来たら まるで無限界に遊ぶような気持ちがするぞ 戦の後ではこういう音楽を聞きやしの身で 醸した酒を飲んで夜通し歌うのだ我々の歌 を1つ聞かせようか従者はたにクラブさん を引きながら気もウキウキと歌い出し た今日も南なルソンが見えるヨほのホ波は 戦場でも船軽いよの ほい耳慣れなくはあったが音楽は心よく胸 に染みとり若き従者の歌声は人々の心を 遠い海の彼方へと激しくそるのだっ た2の4その朝江戸城の老中だりの間には 何かただならぬ気配が動いていた時の太郎 は松田伊の神吉であったが上告よりも早く 出資して将軍に越し一時ありも何事か言上 して後役の前下がるとすぐ道神はめ松田 稲葉石川稲葉岩内藤若の5名を招いて競技 を開いたところがそこへ青め北条泡の神が 11にござりますと顔色を変えて出頭した 何事じゃ州様姫が昨日東山御三系の木とお 不明になられました そのことならもはや分かっておる泉の神は 不機嫌に言った紀州様ご神辺には兼ねて 十分に注意を怠らぬようその方に固く 申しつけてあったはずかな節末が出退して なんと申し訳をいたすか姫君の追いが知れ なくなったおりご本坊前の親睦で怪しい 風舞をした女があると聞いたがそのもの 手配はいかがいたしたほそれが取り調べ ましたるところ浅草ありにて軽業を営み まする恋いたちのキという少女のよしにて 早速手配いたしましたが小屋へは戻らず それなりこれも行え知れずに手ぬい手ぬい 馬鹿な話じゃ感触持ちで有名な泉の神は表 に死を注いで怒鳴りつけたその女が親睦に おいて騒を起こしたのは姫の行方を くらます目つぶしにそういないその大事の 手がかりを取りそんずるとはなんたる失態 じゃじじ恐れ入りまするなおまた十分 言いかけた時坊主が入ってきて町業石屋 十三様子宮御太郎に申し上げたいことあり とお控えでござりますよろしすぐにこれ 救いの神とばかり北条泡が下がるのと 入れ違いに石や十が入ってき た子宮のよとは何事 じゃ昨夜石屋は膝を進めて住船所に置き まして長路の怪し早舟を認め番線三素を 持って追いましたるところ不に鉄砲を打ち かけられ万子5名されたとの申し出が ござりましたその折り今朝五郎よりおしの 恋いたちのキなるものがその船におったと してその船取ったか残念ながら取り逃した とのこと馬鹿な泉の神は神をかむらん ばかりに怒号したとかが軽業使いの小娘に まるでタも彼も翻弄されているざではない かその船こそ紀州様姫君を誘拐しておった のだこれはまたもての不の大勢 何がもっての他だ親睦の騒動によって山薬 人の目をくらましその隙に姫をさらって ヤイに海へ逃れた両方とも恋いたちのキと やら申す女がいるというだけで筋道は一目 瞭然ではないか船手は達したか早速掛かり より申ししました品川近海の船は残りなく 探索を始めておりまするなおそ手抜かり のきよ十分に手配をしてもらおう かしこまりました真業が下がると泉の神は ひどい不機嫌でセカセカと 立ち上がりどうやら姫君は会場へ誘拐され たらしいもし手遅れにでも愛なればかろ 掃除職万事キスだ拙者は上様に越して まいる道諸行に言い捨てて去った太郎色で も将軍に得する場合は必ずおば臭を経て 許しを得なければならぬしかしこれは緊急 の場合なので坊主の先触れだけで午前へ出 たしかし将軍家は庭だというのですぐ奥庭 へ回ると家は金重も釣れず単身で1人の 若い武と団子してい たこうがもだな泉の神はすぐ気づいたこが いがとは将軍直属の忍術者で平常は奥庭の 万子として務めているが本来の任務は長者 であっ た今日の国事探偵のようなもので初犯へ 潜入して国税探索の役をするのだことに今 イツの前にいるのは泉の神も見知っている こがもで数年前よりきダイナゴン系 入り込ませてある大借りた電吉という 腕利きの男だ泉か許すちこう家はこっちを 見ていったそして泉の神が小児をかめ ながら近寄っていくと紀州の娘は屋敷に いるそうだぞと微傷しながら言っ た2の5のなんと押せられます そう驚くことはない今に紀州からそう申し てくるというのだ一向に下せませのお言葉 わからぬか家は神経質な目を光らせながら 義家では姫が屋敷にいると申しておんのだ このものがそれを確かめてまったしかし それはまた何よりの案の夢が我にきしたで 今度は方面を変えていたずらを始めおった 一言にして言えば千年幕府へ貢ぎ物を送っ たスペインのドンルイグスマンという人物 があったであろう彼と定型して南蛮に一 王国を立てようというのだでは姫はそのヨ のの考では四男の松を送るつもりだった らしいすでにその手にいたとろあのお場娘 のねねが抜けがけをして松郎の代わりに 乗り出したのだそう じゃ電吉申し上げまする平服していた大り た電吉が表をあげていった私の探索いたし ましたところによりますると数年以前ドン ルイグスマンと共に海愛へ脱出いたしまし た一人物がござりますもちろん何者とも 知れませがその人物はルソン近海におき ましてすでに強大なる勢力を有しほとんど 一独立王国の形をなしておりまする様子 にてこのままに置きまする時はやがて大 海軍を組織して小国へ攻め寄せて参るやも 図られずまた事実州様にはそのご服あがり と思われ まするやるよりのぶならやる イはイライラしながら言ったすでに小説の 本にも明らかに加していのだことに今度は スペイン海軍という背景もある泉 ははポルトガルのミシはいつ参るか来月 主人と正知つまり まするは大に34方行ったり来たりしてい たがとして振り返りざ行ったよろしい かねて願い出ていたこと許そう何と押せ られ ますポルトガルは兼ねて幾度となく幕府に 死者を送りルソン近海に根を張っている スペインの勢力を共同で駆逐しようと図っ ていたしかし繁栄初年この方幕府の制作は 鎖国一途に決まっていたし元より海外発展 などの意思はなかったからその申し出を 拒否してきたので ある電気地始め州栗本へ放った長者の報告 を見ても寄りのの意のあるところは文明だ このままおいては大海軍を組織して江戸へ 攻めよせるということもあるいは事実と なって現れるか知れる独は双葉のうちに爪 という より申し入れているこそ幸彼と手を組んで 信の仕事を叩き潰して くれようしてその方法は適任の選抜は老中 に測っていたせいや待て指揮者だけ世が 選ぶ幸恵の背を知っているか幸恵と申し ますする と所員板頭の青幹人雪じゃ彼の次男に慎吾 という奴がいるで あろうお耳に達しましたか暴れ者で使用の ないやだそうだが彼は幼い頃より洋学を 好んで海外の事情には詳しいと聞いたその 上腕が立つというのは何よりキャツを抜い て指をさ せるご上位にはござりまするが指者と いたしましては若年に過ぎるかとこんな 仕事は若い方が良い世のことは老中に図っ た上一応申しで早くいたせ泉の神は走行と して下がった戻ってみると果たして騎から 死者があって姫は屋敷にいるから構いなし にという工場が届いていた期していたこと だからそれぞれ手配を解くように行って 一方たちに重要会議に移り聖官寺幸へも 特に招かれた自裁を聞いて閣老たちが共闘 したのは言までもないポルトガルとの定型 は別として差し当たり紀州家の姫を乗せて 海外へ出ようとしている船を抑えなければ ならぬすぐに6号口神奈川御崎の船満所へ 九州を発しさらに大阪から長崎まで早打ち で会場警戒の死者を立てた この間に名を受けた聖官寺幸へは改めて 信吾を伴って途上すべく馬を勝って浩司町 の自宅へ帰ったが出迎えた長男信は東学顔 に信吾は昨日より帰宅いたしませんと答え た戻らぬ昨日から戻らぬとな幸恵は怒りの 拳をふわせて叫んだなんという皮肉な運命 でああろう半日の違いで信吾はすでに将軍 の敵になっていたの だ2の 6行安の会場船はまるで鳥のように走って い た3本小柱で江崎と友綱に2層の線路が あり前後とも4問ずつの訪問がその上に 設けてある は看板の船端に持たれて切るような風に頬 を打たせていた風は聖南であるしかも 恐ろしく強い3本の小柱は全頬を張って いるので船は左へ左へと傾きつつ狂った ように身震いをしながら南光している風は 小柱になりほにうめき凄まじく頬へ叫び つつまるで船を押し倒でもするかのように 叩きつけて くるそれでどうするこりもじって不にし のみやな声が聞こえてきたみさの花ありは どうかいや大阪へ気候すると言うから大阪 でやる方がよかろうそんな言葉の橋柱が耳 に入る初めのうちは信吾も別に気に止め なかったがふと何気なく振り返ると柱の影 のところにいかにも人目を避ける様子で3 人の人影が何か密談をしているのが見え たしかし幕府が音象そんなことは言うまで もない第1難番などへ生きて再びほんの キレキレでよくわからぬがどうやらこの船 と共に海愛へ乗り出すことをほしない者 たちが何かよからぬ相談をしているらしい 捨ておけぬそう気づいたのでなおよく聞き とめようと船端を離れた時階段口から上声 に上へ出ている方はおりくださいとわめく 声がした女に謁見の式がありますそう言っ て風雨の中でも使える手下明かりを振った 密談していた者たちに気づかれては悪いの で大きく揺れる看板を巧に走りながら信吾 は選出の中へ降りて行ったそして後から来 たのが河原一作木口五三渡辺太兵という3 名であることを確かめ た全部集まられたか口木ろは待ちかねた ようによけには船はを通過するはずだこと によるとの船所でともみせねばならぬかも しれぬしかしまだ気候型には働いて いただく必要はないもし何か起こったら我 らの戦いぶりを黙ってみていただけばよい これは固く守ってもらうそう言って一座を 見回しこれから一見を行う宣告もした我ら が新しい領土の主人としていただくお方今 はゴミ分を申せぬが猿後期のお方です1人 ずつそのお方に越を賜るから呼びあげた方 から順に出ていただきたい口木トクは手に した紙切れを従者の差し出す明りの光で見 ながらそのべ見地だのと第1番に呼んだ 信吾は住の方でじっと例の3人に目をつけ ていた不定をたんでいるのが3人だけか それとも他にまだ加担しているものがある か目の動きも見逃さじと見守ってい たこの間に謁見の順は進んで聖感じ信吾殿 のと呼びあげられた取っていくとさっき クラブさんを引いた若者が手さげ明かりを 持って案内に立った看板へ出て友の方へ 行く銃を持った板子の立っている千美の 戸口を入って二郎のはごを登る手下明かり の薄暗い光に照らされて左右の板壁に 美しい南蛮画の額が掲げてあるのを見 ながら10歩ほど行くと重そうな杉の 開き戸に突き当たったここですそう言って 若者が開き戸を開けて身を下がらせ た信吾は大建を取って戸口に置きに室の中 へ入ったそこは八時ほどの四角い部屋で 正面に上段が儲けてあり立ち机と南蛮風の 椅子があって1人の若い気候士がかけてい た貴公士は発を大田に結び口木遠と同じ方 のしかし目覚めるようなヒの上着をつけて いるやや痩せ形で眉の美しい目の涼しい女 にも稀な美貌を持っていた信吾は部屋へ 入るとまず俳優してから低い声でみかん畑 の種をいただきますると謎のようなことを 言ったと急に貴公師は主人の間から白い歯 を覗かせながら低く含み笑いをして信吾気 がつきませんかとを振るような声で言った 信吾はその声を聞くと己れの耳を疑うよう に大きく見合った目でじっと相手の顔を 見つめたがおと驚愕の叫びをあげながら めい た3の 1慎吾はあっと目を見合った姫やっと わかったのね非行士は透き通るような 美しい方に可愛いエを刻みながら微傷した 真様とのみ存じておりましたのにこれは何 としたことでございますか私も信吾がここ にいようとは思いませんでしたあまり乱暴 が過ぎたのでとうと日本にいられなくなっ たのでしょ信吾は苦笑してそれより姫こそ かな船おいで遊ばしてどうなさいますさへ 行くんです大蛇へ行くんですこの息苦しい 島国から広い世界へ出て思う存分に哀れ たいの本当はお兄様が来るはずだったのだ けれど私その裏を書いて身代わりになって きたんですあの騒ぎを知らなくってあの 騒ぎと上の関寺のご親睦へ天狗が降りたと 言って山中の人が湧きかっている時本房 からはの姫が行方知れずになったのよ江戸 中の役人がさを業転して大騒ぎをしたろう と思うと果今でもおかしくてたまらないの それではご親睦の天狗騒ぎは姫のおになっ たものでしたかそうですとも貴公師は得意 げに笑って私がある下線の女を頼んでやら せたんですうまいでしょうそれは驚きまし たその騒ぎの家中に巻き込まれたのが今度 この船へ乗り込むきっかけである運命の糸 はどこにどう繋がっているかわからない 慎吾は密かにその記念に驚いたそれから 慎吾姫は声を潜めてさっきから大使の人 たちに会いましたがその中に10人ほど みかん畑の種をいただきますと妙なことを 言ったものがあるの慎吾も言いましたね あれはどういう意味なのですかご存知 なかったのですか信吾はますます呆れた それではご説明申しましょう実はあの天狗 騒ぎの夜拙者は親方様のお招きにてルソン 遠征のことを伺いましたそして真君がその 大将として出発アバにつき護衛の役をして いけとせつけられたのです拙者のみでなく 他に10名愛言葉はは義州の産物を取って みかん畑の種と申しいずれも神命をしまぬ 決しのやからにございますそうなのそれで わかりましたしかし姫示しのほどは日頃の ご気象としてさべしと存じますがこれは いさおが過はいたしませんか今頃は親方様 にも知れておりましょうすれ ばま姫はぎて慎吾が谷に意見を言うなんて 可愛いわたえここへ父が来て叱りになって も一旦こうと決めたら死んでもやり遂げる のがねねの行方よ意見がましいことは2度 と言わないでちょうだい信吾は黙った彼は 義信が名付け親であった関係から奇襲艇へ はしばしば出入りして若気や姫たちとも 顔馴染みになっていた今度義信の名を受け 犬塚武徳祭の道場で行われた老人おりたて の勝負に出てこの成南部隊に加わったのは 密かに若気松代を守護するためであって それが意外にもネ姫であるとすると義信の 異名に背くことにもなるしまして海外万理 あらゆる冒険の世界へ乗り出すのだから女 の実ではいかにも危険と言わざるを得ない しかし奇襲艇へ出入りする間にネ姫の気象 はよく知っていた絵のような美貌と共演な 姿にも担ずその振る舞いは男まりで長小 馬術水泳まで4人いる兄神たちよりは軍を 抜いて校舎だし負け嫌いな意地の強い ところは誰よりもユのに似てい たでは何も申しますま 信吾は苦笑しながら言っ た慎吾がおそばにある限りどこまでもお 守りいたしましょうしかしこのことは他の ものへばお漏らしなさいませんでしょうな 言いませんねねが連れてきた女中たちの他 は口木遠くも気づいてはいないでしょう私 も松のお兄様のつもりでありますわどうぞ それをお忘れなくそう言って信吾は立った 時が立って怪しまれるといけませんこれで 失礼を捕まり ます3の 2口木遠の言った通りちょうど未名船が 御崎の船改め所の沖合いへ差しかかった時 番所の船が156層ほとんど騒動員と思わ れる必死の構えで日本丸の路を遮断した我 らの戦いをおにかけるいずれも船倉でご 見物あれそう言われて老人たちは選手郎の 三層の上へ登った信吾も霊の無法を企む3 人がいつどんなことをやらぬとも限らんの でその監視をするため一同と共に道場の 見物に加わっていたまだ開け切ってはい ないが左手には房州の山々がすえのように 迫り右手には三浦半島が伸びている堂々と かがり火を炊いているところは船改め役所 の浜であろう青白い未名の色と愛じてグレ の炎が壮烈に高く空を焦がしている風は まだ強い海面には1千万のカモのマイ クルー用に波が白くさっさとしを上げ その間を乗り切り乗り切り左右から番所線 が押し寄せてくる [音楽] ダダダダン銃声が風に引きちぎられて響く 左右から狙撃しつつ寄せてくるのだ弾丸は 空を切って唸り原速にあたって板をえぐる 爽快だな誰かがうめくようにつぶやいた どうしてこっちは打たんのだせくなせくな 今にあの大砲をドカンとやるぞ危ない はまりてると狙われるぞ事実弾丸は三層の 上へバラバラと飛んできたみんなは慌てて 身をかめ首をすめながらどうなるかと見て いる敵戦は巨を追うシチの群れのように ぐんぐん日本丸へ食い下がってきたすると ふいにみんなふせという苦労の完成が 聞こえた体を伏せろ海落ちるぞわけは 分からなかったが人々はすぐにぴったりと 体を伏せたそれと同時に思うかじいっぱい とわめく声がしたと思うと3本のマンパが 凄まじくほげをきしませ日本丸の巨体は ガクンと左へ倒れるかとばかり急角度に 傾きつつ開した実に思い切ったやり方で あるぴったりふしていた人々の体が看板の 上をずずっと23元滑るほどの激しい衝動 だった逆風を受けたほはパッパと恐ろしい はためき横波に打たれて船は不気味に きしんだそして頬のはめが止まった短い 瞬間に鳥かじいっぱいと叫ぶ声が聞こえ 今度はぐぐぐぐと右へ傾いたと思うと前柱 のほは殴りつけられたように風に煽られ船 は狂気のように右へと旋回したその短い 旋回の間打ち出していた老師たちは ほとんどみんな船がそのまま横倒しになる であろうと思ってぐっしょり冷をかいた すごいな1人が青めた顔で言ったすしアハ に使えて大船に対戦に乗った経験もあるが 無法な打法は知らぬまるで無茶だ大抵の船 ならいぺで転覆してしまうだろうおそらく この船の作りが違うのだ寿しはもうダメだ と思ったよしかし戦はどうしたろうそう 言われてみんなが恐る恐る首をあげた時に はもう船は正しく満々に追い風をはんで 執行していたどうじゃ戦の感想は 後ろで声がした信吾が振り返ると愚トロが 路上へ登ってくるところだっ たもう終わったのですかミラレイ会場一陣 もとどめずだその言葉に一道が路上から 海面を眺めると正しく付近には番所の船が 一層も見えないいな遠くカカに次第に明る さを増してきた会場 に2層の小舟が難に漂っている子たちを 救い上げているのが見えたこれが日本丸の 無カテ流だとクロは微傷しながら言った いつもこうはかぬ風の強弱と潮流の遺憾と 敵の人形の敵による今日は3者とも絶好 おいだからやれたのだこのくらいの船に なると波のありだけでもうまく行けば1層 や2層の小舟は転覆させることができる だろうあの馬鹿者ともめ無分別に近寄って きよったから人に押し沈めてくれたのだ 塩焼の下たたましい顔に子供のような微傷 を刻んで遠は一度を見回したこれで我々の 戦いぶりの一端はお分かりであろう果敢に 断行する我々の常に守るべはこの一言だ ことにあたって迷わず躊躇せずいかなる 困難といえども完全として行くのだ一発の 弾丸を持ちして外周一食敵を粉砕した今の 戦法この投資を忘れぬようでは下降りて 食事をされた上今日はゆっくりお休みなさ れい明朝は大阪入りをするそういってとは 大股に立ち去っ た3の3繰り返して言うが生きて再び父に 会うと思うなよ父ゆの言った言葉が新吉の 頭には掘りられたようにまざまざと残って いる将軍家の声がかりで信吾が選ばれた 全体未の名誉だそれをならずもの目どこへ うおったが知れぬとは不幸無動な知れもと 申してもご家名にはさけぬそちはどこまで も信吾の身代わりとして行くのだぞ聖感じ のカをけがすな上様のオの元に 父の激しい君を何よりの選別として 出発してきた新吉昨夜部下の三米の一平 戸田 軍と共に江戸を発し乗り継ぎの早打ちで 大阪へ向かう途中であった幸恵はもちろん のこと新吉自身も弟の信吾が紀州家の成南 線に乗り込んでいることは知らなかった 着せずして兄弟は敵味方に別れたので ある結人死闘の中に愛する兄弟の悲運は ここにその第一歩を踏み出したのだ 新吉一光の旅路は安穏ではなかったキ大の ゴンよりのぶは早くも将軍イが日本丸追の ことを立てたと知って途上にこれを要さす べく箱根の山中に四角を伏せて置いたので ある江戸から乗りとしに馬を煽ってきた新 基地とその一向はある日の夜箱根の宮の下 に止まって疲労を未の頃して日の出には石 を通過し三島へ向け下りの道をシクしてい た伊豆と相の国境風越台と言ってロさん うそとおいしげった場所へ差しかかった時 である戦闘に馬を飼っていた米の一平があ 危ない突然捜査権で馬上に身を縮めたせな 左手の杉林の中からダンと銃声が起こった 一平は身を避けたが弾丸は上場の胸元に 命中した悲鳴と共に馬は早駆けの姿勢の ままだだっと砂煙を上げて点灯 する危ない急げ新吉は馬のひくにぴたりと 身を添えながら鞭を鳴らして駆け抜ける そのわずかな切に杉林の中から今まさに銃 を上げて撃しようとしている3名の武士を 別した [音楽] ダンダンダン銃声は凄まじく森にこだまし た伊の腕は素晴らしくまず南号の馬ついで 戸田の馬最後に新吉の馬と4刀とも実に 的確に板をしていった目のくらむほど 激しく大地へ叩きつけられた聖新地は羽様 大の使へ手をかけて 向き直る団子戸田の2人は立ち上がってい たが米の一平は打ち所が悪かったが 放り出されたままの姿で倒れていたしまっ た一平を助けろおお三名は抜き忘れてはせ 戻ったそれを待ちかねたように左右の杉林 の中から8名の武士たちが槍と刀とを ひらめかして切って出た新は大音に待て きこ羅は何者だ我々は将軍家直々のご命令 によって大阪へ参るものはまちして後悔 するなと叫んだ新吉は彼らが紀州家の実明 を受けた資格であるとは知らなかった自分 の使命は隠密であるが途中に要さの罠が 張ってあろうとは夢にも思わ ぬおそらく人違いだろうと考えたのだ しかし相手は将軍じきじきの命令と聞いた のでまさに狙うえもと新吉には答えずそれ 1人も逃すな頭分と見える男が叫ぶなり ひしと司法から取り集めてきた南子とだ かるきれえたわめくと共に2人はモと 切り込んだ新吉は道の左側杉の巨をこに とって構え目を発砲へ配っていたが いきなり跳躍すると右手にいた槍の1人へ えいだっと真光から切りつけた瞬時にして 生産な死が展開した乾いた道はももと土煙 を立て朝の日差しを受けて槍や刀が先々と 光の王を引いた新基地は相手の強いのと 必死置きした戦いぶりに驚いた 彼らが自分たちを狙い1人も甘さず 打ち取るとしていることにようやく気づい てき たわからぬ何者だろう将軍家から直々に 命ぜられた隠密の使命をどうして知り何が ゆえに暗殺しようとするのか誰がそれを 命じたのか あ新吉は愕然とした彼の頭にきい ダイナゴンのの名がひらめ た紀州 義信3の 4つませから冷たいものがずと全身を貫い た義信である将軍江名が義信の仕事を 叩き潰そうとして立ったところが信は早く もその裏を書いて逆にその立てを壊滅さ せようと図ったのだそう考えるとともに ことの重大さが今こそはっきりと分かった 相手が奇襲家のものだとすれば波大抵の ことでは大阪まで無事に行くことはできぬ そしてたえ卑怯でもここは是非とも 切り抜けなければならんのだ新地は右へ右 へと位置を転じながらこれだけのことを ひらめくように考えてい たよし突破する覚悟を決める号とだ相手は 木の手のものだ隙を見て切り抜けろ必ず 死ぬな何州のて愕然と叫ぶ2人ともすでに 継承を追い衣服も袴もズタズタに切り裂か れていたこの間に手方も2人を切り出せ られていたが騎という声を聞くやと 盛り返してきた新吉は突っ込んできた槍を 左へかわし逆に右へ跳躍しながらえいと 言っとそこに構えていた1人の面へ 浴びせるかっと相手が危うく受け止めるせ な切り返してひをほとんど銅の半ばまで 切り離したしかしその時左へ回った敵の 1人が腰を狙って突き出したやり外れて また入ったやつが足に絡んで おだだっとのめって横様に転倒する閉めた 怒号と共に繰り出すやりまさに芋だしと見 た切な塔の敵はぎと喉を咲くような悲鳴と とによろよろっと仰向け様によえていって 杉林の中へ転げこん だ意外な出来事である新は素早く羽をきた がその途端さらに敵のものが2人 ぎと決めをあげながら倒れるのを見たい その2名だけではない残った3人が驚愕し て力を引くせずなこれもまた続け様に2人 まで恐ろしい死の叫びをあげながら バタバタと倒れたのであるその時初めて 新吉は見たどこからなく鋭い場の探検が 飛んできて彼らの心臓の真ん中を差し止め たのだ素晴らしい敵はまさに神業と言う べしだろうただ1人残った四角はこの有様 になす術もなくかを返してバラバラと 逃げ去った何者であろう九に一生を得て ほっとしながら振り返る新吉の前へ右手の 杉林の中から旅芸人と見える の女が右手に探検をモ てびきた色の浅黒い目の進んだ鮮やかに 赤い口付きの生めかしい女でたけなす黒髪 をふさふさと背にたれて いるただいまの女性はあなたですか新吉が 息をつきながら言うと女はにっこり微傷し ながら近寄ってきて あいたにせおまけに鉄砲などを打つ卑怯な やり方を見ては江どっこの血が黙ってい ませぬ女だてらに余計なお切開をいたし ましたい大事の使命を帯びてどんなことを してもぬ場合おかげでブドを全頭する ことができました救いの神とも存じますご 挨拶はそれでたくさん早くお連れの方を見 てあげてくださいましし私も商売道具拾っ てきましょう商売道具これですよ女は持っ ていた探検を見せて手裏剣お駅と言いまし てね小掛の見物ではちょいとなを知られた もんですわとんだ芸がお役に立って ほほ話に聞いたことはある5件30尺離れ て板の前へ人を立たせその体の外側へ一分 も外さず剣を投げ 板の表へ人の形を描くという秘術身分柄で 偽物小屋などへ立ち入ることは許され なかったが話に聞くだけでもいさか不気味 な芸だと思ったそれが今完全に6人まで 仏教の武士を倒すのを見たのだゲも真に いれば凄まじいものだ下を巻きながら新吉 は倒れている南号の方へ近寄っていった しかし南郷群像も戸田も住所を追って絶息 していた米の一平はどうかと思ったがこれ は落馬した時土上の石で頭を割ったらしく その場で即死してい たいかがですのお連れの方は死体から 抜き取った探検の血を拭いながらきと 名乗る女が近寄ってきた残念ながら3人 とも行けませんそうですかそれは気の毒 ですねけれどこれからどうなさいますの 江戸へお帰りなさいますかそれとも大阪へ 行きます新基地は決然と身を起こした途中 にまだ同じ危険が待っていると思いますが 神命を落としていかねばならぬ役目がある のですではおいにお供をさせてください まし あなたが嫌ですわあなただなんて女ははに 頬を染めながら言っ たあなた様は立派な幕府のお侍い私は 卑しい女芸人どうぞこれからはお雪と呼ん でくださいまし大阪までご無事につける よう私がきっとご案内をいたしますそれが できようかそのお姿ではいいけません旅 からを歩く芸人には一本筋の表街道より 抜けの早道が勝手ですさお支度を変え ましょうどうぞこちらへ女はそう言って 新吉を促しながら右手の杉林の中へ入って いっ た3の 5それは誠か口遠は目を見張った事実 です信吾は強い南風に髪の毛を払わせ ながら潜めた恋に力を入れていった演習な を成功しつつある日本丸の選手道場あたり に人影もなく真昼の海は白波を噛みつつ 遠くはっきりと水平線を描いて いる昨夜信行看板において密するの確かに 聞きとめました河一作五渡辺太兵と申す3 人です困った遠はうめいたまだ両界を出の うちに騒ぎを起こしては一同の式をくじく しかし捨ておけば過は広がるばかりで あろうし拙者に任せていただけまか何か 支援があるのか他のものに知れぬよう 片付けましょう東は鋭い目で信号を見つめ た どうする島でもあればよし人気のない陸地 でも結構用事をこえて3名を上陸させそこ で切ってしまいますあの3人は腕が立つぞ 遠は疑わしいに犬塚道場でもあの3人は軍 を抜いて勝ったそうだ1人ではとてもつか ないぞご見分ください信吾は顔の筋も 動かさず一挙にやらんとのにれますまた人 で多く用いてもそれだけことが現れやすく なります何か上陸する後日はございません かないことはないではなるべく早くお諮り ください本当にやるかそれはご見分に任せ ますトクは初めから信号をななならぬ人物 と思っていたしかし河以下3名の腕につい ては独からをけられているので無とを 任せる気にはなれなかったのであるしかし 彼らが本をたんでいるとすると大阪へ入ら ぬうちになんとか片付けておかなくては ならぬしかもそれは仙内のものに知れぬ ようにやる必要があるのだよろし計とは 思い切ったように頷いた信吾はすぐに線路 を降りてのへ戻って行ったまだ横になって 眠っているものが多い南風のせいであろう 天常の低い薄暗い室内は締めっぽく じめじめしてそこに寝ている人たちの姿 まで陰鬱そのものように見える慎吾は一宮 に座って辺りを見合った霊の3人は右手に 膝を集めて何事かみをかわしていたが信吾 が入ってくるるとすぐやめてゴロゴロと横 になったまま動かないしばらくすると原則 に騒ぐ波の音を縫って静かにクラブさんの 音が聞こえ始めた信吾は目を閉じたまま しばらく黙って聞いていたが原音の微妙な のに反して引いている曲がでたらめなのを 知ったからどうしでも引いていのかと何気 なく振り返った 先出の先の方に一段高くなった台が設け られてありその隅にクラブさんが置かれて ある振り返ってみると楽器に向かって腰を かけているのは同士でもなくまた口隊長で もなく髪を背に結んだ少女であった姫のお そばの女中だなそう思ったので信吾は そっと立っていって後ろから静かに 補助中州ここはあなた方の来る場所では ない向こうへ行っておいで なさい男の部屋へ入るのは硬いハットです 船の掟は守らんといけませんお帰り なさい相手は信吾の言葉など耳にもかけず 妙な含み笑いを漏らしながら平然と引いて いる信吾はむっとして肩へ手をかけたが その途端におお前驚きの声をあげながら身 を引いた同時に相手はくるっと振り返って お久しぶりきぬきぬお前かびっくりなすっ てさもおかしそうに身をかめて笑う姿 まさに紛れもなく恋いたちのおであっ た3の6 信吾はおを先出の外へ連れ出し たバカな真似をするどこまで俺にいたずら をする気だこんな船の中までつけ回して お前来ても違ったのかそんなに怒ること ないわ野は拗ねて肩を突き上げながら不平 走に可愛い方を膨らし た野がいくら軽娘だって慎吾さんが大事な お仕事をなさるのまで邪魔はしません そんなに邪険にしないでくださいまし冗談 ではないぞこの船はバンコへ行って再び 帰らないのだお前などがいえ知っています わ沖は遮って言った 私お姫様の供で来たんですお姫様と一緒に 地獄の底までも行くつもりで来たんです 姫君とご一緒に信吾は目を見合った沖が心 この船へ自分をたと思ったのだが姫の友と 聞けば主が 分かる本当のところ沖にも信吾さんがここ にいらっしゃることは知らなかったの あなたがお姫様にお会いになったでしょう あの時次のお部屋から見ていたんです私 びっくりしちゃいましたそしてととても 嬉しかったわ慎吾さんも一緒に いらっしゃるならのはそれこそ仙の人が 行け信吾に言われて沖はまるでつばめの ように身軽く線路の暗がりを走り去って いった降りてきたのは口木遠であった彼は 信吾にちらとまきをすると大股に選出の中 へ入って河一作渡辺田木口五三以上3名の 方に出ていただきたいと言った実は島の 隠れに同行すべきものがいるこれを船へ 迎えるのだがその役をきこ羅にお願いする 大使では一目につくゆ腕利きの参考に言っ てもらうのだいなもう1人添えよう聖感じ 信号だのほ気候も加わってもらう承知 いたしました3人のものは自分たちだけが 呼ばれた時はっと色を変えたが信吾が 加わると聞いて別もないと思ったのか頷き 合って立ってき た表へ出てみると船はいつか島の御崎の 間近を徐行していた今平の会場に松の しげった島が産後絵のように点在している 彼に浅草山の緑が昼下がりの火を受けて目 もまばゆく輝き生えていたこいて2人信吾 と3名のものに遠を乗せて本線を離れた 小舟はゆい波のうりに追われながら23頂 行ってとある小島の内へ江崎を乗り上げた 船から上がった遠は近くにいては一目に つく沖出て合図を待っておれと言って小舟 を返しそ急ごう4名を促して島の奥へ 踏み込んだ3名のうち河原一作という男は 本をたんだ夫人であるだけに船が島へ着く と同時に様子の怪しいのを察し たどう見ても人の隠れているような島では ないし何よりも不審なのは信号を別として 負を合わせるように自分たち3人が選ばれ たことであるこれは怪しいぞと感づいた から木口渡辺油断するな叫んで立ち止まっ たその一言で2人ともぎょっとしながら足 を止める なんだ様子が変だことによると罠にかかっ たぞようやく知ったか信吾が振り返って 叫んだトクロも小高い丘の上できっと こっちへ向き直った河一作は予感の敵中に ふだしながら果たしてそうだ我々を切る つもりだぞかしな渡た兵がまいた相手は 2人こっちは3人やや撃たれてたまるか 帰り打ちだ願おうそう言いながら信吾が 大またにずかずかと歩み寄ってきた構えも 何もない棒のように身をそらしたままやっ てくる無謀なとトクが思わず出ようとする せなえい叩きつけるような掛声ととに渡辺 太兵の手から白人がひらめたしかし次のせ には太平は砂にのめって自分の体から ほとばしり出る血だまりに打ち出して いたし信吾は跳躍して河一作の日原へ二 たちを切り込んでいた素晴らしいとろは 思わず共々の声をあげたその時三層の五葉 線がこの島の北側を回って近づいている ことには気づかなかっ た4の 1太平と一作がは無に切り出せられるのを 見るや木口五は大剣の使へ手をかけながら 抜きも得ずうわ中は夢中で絶叫しながら鬼 を返してナの方へ逃げ出した待て信吾は 見るより早く倒れる一作の体を飛び越えて おうともろくてザザに砕けた岩の斜面で像 が足を滑らせずずずと転落したと思うとと しをあげながら懐中へ陥ったしまった 逃がしてはと信吾がなおも追い打ちを かけようとした時 ダンダンダンと鈍い空の音が対面を伝わっ てきた沖に止まっている日本丸から危険を 知らせる合図である何事かと足を止める 途端戻れ青寺ばりだ後ろで叫ぶ声がしたえ 振り返ってみると丘の上にいる口木遠くを 囲んで取手役人がバラバラと左右から 集まってくるしかもみんな抜刀していかん うめくように言って大剣を取り直しざ慎吾 は斜面を駆けのっ たとばは天領幕府直轄の領地でその時は まだク品野の神が業をしていた何しろを時 鳥羽付近の多会は抜け船三保駅戦の出没が 盛んであったし心境伊勢の地を控えて会場 の警備は素晴らしく厳重だったしかも 日本丸のツブレが数日前に達していたので 全く彼らはわの中へ落ちたと同様の結果に なったのだえいとう3人ばかり左右へ 切り出せながら一息に上へ登った信号隊長 船を寄せているようです今空港が鳴ったな しかし日本丸は大丈夫だただ小舟へは戻れ まい切り抜けて泳ぎましょう久しく人を 切らぬ接しはしたくないがしようがない だろう拙者が防ぎますから体調は先に言葉 なに丘の前後からバラバラと方の人数が 切り込んできたち 堀の頭と見える武士が剣を振りながら わめいていたトにをばぬ切れ切れそれ十分 に見いをした若者ばかりおよそ総数20人 あまり槍と刀と2段に備えた必殺の構えで ある信吾は引きつけておいて猛然と反撃に 出たもけいの丘で勢にとっては極めて足が 悪い初めの一瞬に3人あり切り出せられて さっと崩れたせな崩れやすい岩に足を取ら れて1人が倒れると45人は折り重なって 斜面をだーっと転落した信吾はすかさず 跳躍してえいと表も降らず切り込んだ信吾 の東方は的確を極めていたうを入れるのと それを切り返すのとがほとんど同じ鋭さと 威力を持って確実に相手を切ってとった 一等州一等速に伊坂の無駄もなく5尺7寸 の長身が剣を中心に一筋の糸でつがれて いるごとく身体動作がそのまま敵の急所 急所とついていくの だ大した人物だ口木遠は下を巻い た見所のある男だとは思っていたがこれ ほどの腕とは知らなかったその見なしの 素早さ目にも止まらぬ立ちしき自在の身体 に従って見るはただ切り伏せられる敵の乳 武器だけである素晴らしいぞ生感じとろは 身近に詰め寄るいる相手を松林の方へ圧迫 しながらわめいた危険に身をさらすことを 24年こんな見事な東方は初めて見る絵の ようだぞ酒お立ちのきください信吾はさと 丘の上へ飛び上がってあは拙者が引き受け ます何2人一緒だ接しも切るぞ言うと共に 再び2人は愛離れた信吾の俊敏にひして遠 の剣は豪快そのものであった2人のたちの ひらめくごとに鳥方の面々はバタバタと 切り伏せられたそしてようやく敵に同様の 気配が見えたと思うと聖官寺立ちのくぞ おう呼びかわしつつ2人は鬼を返してナの 方へ走り降りていっ た4の2逃げると知や鳥方はにわかに 盛り返しやるなおえ右回れ叫び叫び 追い詰めてくる2人は一息にさで走り降り たが鳥方ヶは手に余ると見たのであろう 場所柄で発砲することは禁じられていたが ついに思い切った様子で許す鉄砲で打ち とれと下地を発したちょうど成さへ降りた 2人はこの声を聞いて懐中へ飛び込むこと を躊躇した見通しの海面ではまるで狙撃の 的になるのも同様であると言って引き返せ ば荒手を加えた人数がひしと取り集めて いる隊長運をかけよう海へ入る他に手段が ない島影についてもるんだえました ダンダン銃声とともに弾丸が凄まじく耳元 をかめた2人は手早く衣服を脱ぎ刀を 背負い身を踊らせて懐中へ飛び込むと騎士 にそって岩影を伝いながら泳ぎ出した船を 回せ鉄砲岸へ詰めろ船て早く叫びかわす声 につれて岸へ走り寄ったが身を乗り出し ならつうちに狙撃する2人の前後左右で ささと弾丸がしを上げ た騎士へ食いついて騎士から離れるなと 苦労が叫んだ行きません隊長船が回ってき ますくそ手回しがいいぞ上がりましょう これでは流れどりの狙いというわけです 行っている間に島影から2層の早舟がえい えいと子も早くきた両方とも原則に2人 ずついが鉄砲を構えて狙っている信吾は とっさに隊長危ない叫びながら水中へ潜る その切な水へ凄まじく銃声が響いてきた 続け様にガンガンと音でない音が鋭く耳を 圧迫してくる息の続く限りは潜っていたが 岩に34件も行くと耐えられなくなって 水面へ浮き出た聖官寺見ろ見ろ待ちかねて いたように後ろで遠くの声がする振り返る と銃声は逆の方で聞こえ鳥方船は2層とも 人影もなく漂っているどうしたのです迎え の船だ言ううちにも絶間もなく銃声をさせ ながら三層の早舟がこっちへこぎ寄せて くる乗っているのは副隊長海森両所と腕 といの伊30名 3点星に的を構えてまず敵の船に乗って いるものを倒し陸上のいと弾丸を交え ながら矢のように近寄ってくるのだ泳ぎ ましょう島へ近寄るのは危険です信吾が 言った事実その時船から2人ほど懐中へ いされた島の方では松林や岩影によって いるのに船はむき出しのままだから距離の 接近するほど がくなる寄るなこっちから行く ぞは叫びつつ信号を促して泳ぎ出した船 までおよそ2丁余り潜りきつ懸命に力した がその中場ほどで遠が右腕の付け根一段を 食ったと言ってずぶり沈むの隊長しっかり 手を切って近寄るといと片手で脇をえ ながらどけそりになって沈むのを助けたが 何しろ巨体だからともすると水中へ溺れ かかるえも両書は牛と見て猛然と援護射撃 をしながらこぎ寄せてき た豆をいるような両者の銃声雨のような肥 の中に辛くも船へ救い上げられると2人 とも船底へ倒れてほとんど規則延々であっ た両書は手早くトクの傷を改め て大丈夫玉は抜けています骨にも別状は ない模様です隊長筋が立たれたらしい聖 感じがいてくれなかったら成仏するところ だったおいますから幸いの塩水である両所 は容易のさらし面を咲くとたっぷり塩水に 浸し貫通ソへ押し込んでグイグイと片方 から引き抜いた 思い切って乱暴な手当てである日本丸は どうした里島をへ移しておきました船は かかっておらぬか来たらひもです大将ん 痛むと見えますな両所は布を取り替えて 繰り返し洗いながら少々意地の悪い調子で 言ったあなたがこんなに口数の多いのは 珍しい痛みを我慢するうきの代わりと見え ますなバカ 八郎ためともは肘の筋を抜かれてから倍の 号泣が引けるようになったというではない か拙者の打ち立ちもこれで倍の威力になる のだそれよりも両所今日から聖感じを先体 長に念ずるぞ不平が出なければ幸せです 不平は拙者が引き受けるさと苦労は力強く 言った気候もやがてみるだろう我々は人の 方にさる同士を得たのだルソンへ行って からの活躍がバチ通し ぞ4の3聖官寺新基地が大阪へ着いたのは 箱根の那から数えて7日目の有国であった 大という旅芸人の女の案内で街道裏の 抜け道を山も谷もなく破してきたが彼女の 案内なしではと同じ道を通ることはでき ないであろうそれはほとんど謎のような 複雑さであっ た大阪へ着くと衣服を変えるのもそこそこ に武行の元を尋ねたがそこに待っていた 命令は即刻堺へ急行せよというのであっ た堺の校内にポルトガルの軍船リスボア号 が泊しているすでに120人のの同ぜも 乗り込んでおるゆえ兼ねて申しつけの手は 通りそれらを指揮して日本丸を追悼せよ あたその後の名は申告諏訪島にて待つよ 日本丸の収束はありませんかそう聞くと数 日前鳥羽涼の会場へ現れ遠目とおしものを 捉えかかったが取り逃したこととその際 1人の浪人を懐中から救い上げたがこれは 木口五三である彼は日本丸に誘い込まれた 男で海外へ行くことを嫌って脱走を図り 同行2名を切られたという申し立てであり それによって日本丸であるのが分かったと いうことであっ たそれならポルトガル戦で急げば途中で 追いつくかもしれぬ新基地は疲れを休める 暇もなく馬を買って淀川へ駆けつけると路 の早舟を雇って酒へ向かったところが早舟 が騎士を離れようとした時あ瀬藤さん待っ てと声をかけながらひと船へ飛び乗ってき たものがある何をする乗り合いせではない ぞいいのよお連れなんだから寸の怒るのお 尻目に新吉の前へ近寄ったのは意外にも旅 芸人のお雪であっ おその方はお雪若様箱根のお約束ですよ お雪はにっこりと笑い ながら生命を救われたお何でも望みの霊を してやるとおっしゃいましたわね霊の金は 使わしたはずだがお返しもしますわおは 多元の中から金包を取り出してそこへ置き 生めかしく新吉のそばへ座りながら 大阪へ着けばお役目が住むと思ったのです が南番国までいらっしゃるとし船のものが 聞くぞ新基地は慌ててセスとよい船をやれ と命じておいて声を潜め拙者が海外へ行く ことをどうして知ったの だ私たちのような日陰者は業所の中に金物 の聞くものがないと生きていかれませんの 若様がこれから堺へ行きポルトガルとらの 船で深刻の諏訪島へいらっしゃるという こともその金で聞き出しましたのよね若様 おは身を寄せていったおも一緒にお連れ くださいましどこまでもとは申しません アコというところまで行けばいいのです から何のために阿へ行く探すものがあり ますの尋ね人にしては少し遠すぎるのでは ないかは悲しに声を落として妹なのですと 言った私たちは悲しい生まれつきでした家 は日本橋で大きく解散物を扱っていたの ですが父がキシたに消えしたというほで家 は取り潰し父と母はキリシタン線で南蛮へ 追放されました私がやつ が4つの年です私たちは葛西の罪にいる 叔父に引き取られたのですがその叔父が酒 に身を持ち崩すた極道者で2人は間もなく 旅芸人の市座へ売られてしまいました世間 には悲運の人もあるものだ新吉は今日まで 旗本所員板頭の長男として何の苦労も知ら ず育ってきたが同じよに時を同じしてき ながら片方ではこんな悲惨な身の上のもの がいる私たちは慈悲を知らぬ親方のために 昼も夜も鞭を浴びせられ旅から旅を涙で 渡り歩く間にもどうかして南蛮とらにいる という父や母に会いたいとそればかりを 言い暮らしていたのですそれでもまだ兄弟 が一緒にいるうちは良かったのですが ちょうど今から年前妹はあるよその親方の ために他の市座へ売られてしまいまし た4の 4おはそれを朝になって知ったそしてその 日すぐ命がけでその市座から逃げ出すと妹 を探して国々を回り始めたのであるそして 江戸の軽一座にいることを聞いてやっと 当てましたら足違いで底を抜け出した後 その上仲良しの友達に手があってアコへ 行くと言い残してあったのですそうかそれ はなんとも気な話だ新吉は探測していっ た拙者の御用向きはただ南蛮へ行けは住む というのでなく講義に歯向かう族とと決戦 せねばならんのであるいは途中の会場で船 もともに撃沈されるかもしれぬそれが承知 ならいかにもアコまで連れまいってやろう お連れくださいますかおはさと喜びに目を 輝かしてありがとう存じますたえどんな 危険があろうと言いませね決して足手 まといになるようなことはいたしません からその覚悟なら大丈夫であろうして 妹の名は何というのかきぬと申しますの きぬ きぬ信吾と共に日本丸へ乗っているのは恋 たちの お江戸の軽業一座にいたというのもよく似 た話だもしやおの訪ねる妹というのはこい たちのおなのではあるまかもしそうだと すれば信吾とととと互いに兄弟と姉妹と愛 別れ愛結んだ運命のなんと不思議なことで あろうしかし起きぬという名は多いしまた 恋たちの起きぬというのが偽名であるかも しれぬやがて2人の愛合う時この疑問は 解ける だろう早舟が酒へついたのは深夜一時で あった先週は室町時代から貿易校として 最も早く開始し長崎開校以前はもちろん 豊富市が大阪場を築くまでほとんど海外 貿易を一手に閉めていたまた商工業の発達 も早く後に大阪へ移った豪商の多くは堺市 においてその根底を作ったものである しかし豊によって大阪が拓れるととにその 独占的位置はようやく崩れ始め長崎開から 徳川に入っては全く貿易校としての存在を 失ってしまったので ある将軍イは紀州義信の猛を知るやまず ポルトガルと定型してこれを叩き潰す柵を 立てたが鎖国の手前表向きポルトガルとの 攻撃ははかりがのですでに滅に近い境を 持って作道の根拠地としたのであっ たポルトガルの軍船リスボア号は幻も密か に虚のごとく郊外に停泊していたそれは およそ800T余りの3本小柱の船で大将 の方16問を有し左右両に60兆の炉が ある当時東洋の会場でリスボア号といえば 船形の親衛と船足の早いのとで有名だっ た新吉島行きが看板へ上がると兼ねて江戸 で顔馴染みだった鶴田大学斎藤中夜沼波伝 の3人が出迎えていた3人とも旗本の次男 3難で思い切った暴れ者江戸におけぬと いうので大阪金板に回されていた連中だっ た よお聖感じの兄貴ではないか大学が意外 そうにわめいた俺たちは信吾は来るものと 聞いていたわし大きな声をするな新基地は 急いで精しわけは後で話すが信吾のやつ 行方が知れないのだしかしご上位を辞退 するわけには参らぬから拙者が変わってき たのでどこまでも信吾のつもりだからきこ らも注意してくれ それはいいが信号なら一緒に暴れがいが あると思って待っていたのだどうも兄貴で は小言ばかり多くてせっかくの楽しみが 不意になりそうだなどうしたのだ信吾は急 にいなくなったのだからわけがわからぬ そう言って新吉は振り替まず紹介しておく おき参れおお美人それか電が目を向いた こいつは驚いた 聖の兄貴も話せるようになったぞまあ待て 新吉は苦しながらこれはこういうわけで 箱根で拙者の命を救ってくれたのだそして 父母と妹を探すためにアまで行きたいと いう哀れな身の上だから同行することにし たきらに迷惑はかけぬから承知してもらい たい結構だたもおいに引き受ける大学が胸 を叩くとそばから斎藤中夜が拙者などは 迷惑をかけてもらいたい方だ昼夜は女が いると強くなるからなほにまさ弱気を 助けるは武士の道だだかお殿が笑っている ぞおは釈しながら進出した皆様今お聞きの 通りですどうぞこいから召使いのつもりで 名おきとお呼び捨てくださいます 何もったい ない見ろみろちや赤くなっているぞ人々は どっと声をあげて笑っ た4の5長崎を出て以来どこを見ても空と 水であった信吾は鳥羽以来の船中でほせA 各国語の復讐を始めごに術や武器造船の 書物は繰り返し読んだ上筆記し新しく自分 の意見を加えた上同士の人々に抗議をした 信吾の抗議によって人々は実現精神の運行 から地球自転の断りも知ったしヨーロッパ 各国の歴史と勢力人形風俗も知った彼らは みんな急に視界が広々として解放された ようにのびのびとした気持ちになった江戸 の巷に志間の道を求めながら希望うき急迫 の日を送っていた時に比べるとまるで 生まれ変わったような新鮮さである神臭い 穴から出て成立な朝の空気を胸いっぱいに 吸い込んだように体中の血が力強く神天地 の冒険を求めて脈打つのであるまた一方 皇子と呼ばれている喜家のネ姫はもちろん 男をよったまま船中でスペイン風の服を 仕立てさせてき髪も肩へ垂れ羊川の靴を 吐き黄金作りの立を腰に下げるという全く の洋風に改めてしまったそしてトクの膝し ていた楽器ビオラガンバ今のセロほどの 楽器をもらい受けて暇さえあるとそれを かき鳴らしてい た口木東は信吾にすっかり惚れ込んでいた 彼を戦隊長に任命してから戦士たちの寄付 は驚くほど変わり冒険に慣れて決起祖母の 一点張りだった連中が巨動作もぐっ 落ち着きどうやら1人1人その顔つきまで が違ってきたように 見えるどうだ両所 苦は自慢そうに区長に行った喜課長にも あれだけの人物は5人とおらんぞいやあの 学問とあの腕とそしてあの人品と3拍子 ぴったり揃ったところは1万人に1人と いうところかもしれぬ大したやを手に入れ たもの だ本当のところ大変な広いものです森両書 は大人しく頷くばかりだった 苦はそれを見て両所気候まだ修理のことを 心配していんのか隊長は少し軽く見すぎて います気候はまた考えすぎるぞしかし彼が 海賊であったということをお忘れになら ないでくださいあの体の中には劣化のよう な無本心が燃えているの です信吾の前に隊長をしていた町の理は 長いこと海賊の頭領としてルソと金海を 荒らし回っていた男でその戦法の迅速巧妙 な点を東に見込まれ40の戦隊長として 迎えられたのであるそういう人柄だけに 若い信吾に船隊長の位置を奪われたことは 心に徹する不平だったらしくそれ以来先出 にこもって紐よも酒に溺れていた 高が小海賊の無本木ぐらいなんだと苦労は 笑って我々の大きな仕事に比べれば彼らの 野心などは物の数ではない捨てておけ捨て ておけそう言って気にもかけなかっ たしかしその時すでに災いの日はくすぶり 始めていたので ある長崎を出て22日目には国福州の港へ 入ったここは復建の首都でスペイン イギリスポルトガルなどの領事感があり 中部シでは指折りの文明を持つ貿易校で あった船が入行した日の午後トクは喜家の 講師と信吾と従者数命を連れてスペイン 領事を訪ねるために上陸した森両書も同行 するはずであったが私だけは残りますと 固く拒んだ遠は笑ってまだ修理のことを気 にあんでいるのかどっちにしても当分の間 油断はできぬと思いますからでは次女たち のことを頼もうそう言って両所を残して 上陸し た遠たちが戦した後両所は仙内を一巡した 大使の面々は長い公開との入行であり明日 は上陸できるというので新しい衣服を 取り出すものもあり紙を洗うもの伸びた髭 を剃るもの看板へ陽気を持ち出して赤を 落とすものみんな子供のようにかきってい たところが見たところ人数が少し足りない ようであるつまり直感というやつ だ変だな確かに少し足りないぞふと 忌まわしい想像が浮かんだので両書は 大またに修理の選出へ行ってみたいない いつもそこで黙々と泥酔しているはずの彼 の姿が見えない両所はすぐ戦争の方へ降り ていった彼がもし無法を企むとすれば 何より先に武器弾薬を手に入れるだろう そう思ったから走るように看板へは降りて 行ったするとはごを降りた途端に右手の 暗がりから踊り出た人影がよあき様 切りつけた全くの不打ちである両書は うめきながらだーっと横様に転倒した同時 にバラバラと現れた45人がおこしもやら ず折り重なって両書を縛り上げ た4の6 スペインの領事館は城外南台の巨竜地区に あり広い芝生の庭と340フトにも伸びた 夏目足の子たちに囲まれた石作りの壮大な 建物であった強者に乗せた皇子を守って 一光がそこへ着くと領事ドンルビオボレの は会員を従えて門まで出迎えた上長に客 案内をしたトクはまず講師を紹介しさらに 信吾を自分の親友として引き合わせたモの 領事は銀髪遮眼の小柄な老人であったが 青年の頃から東洋に派遣されあらゆる困難 危険と戦ってきた人らしく大きな目にも 引きてんだ唇にも強い意思と不点の気学が にじみ出てい たはやがて庭の夏目の影に晩餐の支度をさ せて皇子とトクと信吾の3人を招いた食事 は珍味が揃えてあったし少し離れた時間に はハーブクラブさギタルラなどの楽器で 静かな総額が添えられた素晴らしいこと 高師の根姫は何度も甲骨と呟いた食事が 終わるとネ姫は領事に向かってしばらく 学人たちを貸してもらいたいと言った領事 は非常に喜んでお切り目しましたかこしよ 体操結構です姫は青年らしい調子で向こう の丘の上でもっとゆっくり聞いてみたいと 思いますどうぞどうぞ今ご案内をさせ ましょういえ何も心配しないでください 勝手にさもらう方が楽です信吾一緒に来 ませんかそう言って立ち上がった学者たち を連れた講師が信吾と共に奥庭の子に 取り囲まれた丘の上へ去るとモの領事は 椅子を進めて口さんウルスの間にここの 情勢も随分変わりましたぞことによると 我々も立ち退くことになるかもしれません それはもどうしてですかイギリスの犬どが 悪さを始めたのです復建の都ち府は彼らに 買収されこの復讐校の特別権益を譲渡した 模様です特別権益というとこの港を イギリスに管理させるつまり貿易権を独占 させるわけでそうなれば我々は立ち退く他 にないのです そればかりではないイギリスの犬玉はここ を地獄の領土にしようとさえ図っているん ですそんな力が彼らにあります かポルトガルと強力であるのです ポルトガルはルソンとを欲しかっている そのために日本の江戸幕府と宗行を結び ましたしかし幕府は鎖国霊でいな何か事情 があるのでしょう ごく最近非公式に行条約が結ばれたという 情報がありましたその最も大きな条件は ルソ島の攻略に対する同盟だといいすでに 幕府は大軍線三素を発生しめたそうです それは本当ですか私は兼ねてポルトガルの 軍船デスボ号へ患者を入れておきましたが その患者から報告が来たのですリスボア号 は1週間ほど前に当地を通過して今頃は 諏訪島に着いているでしょうその船には 幕府から派遣された武士たち154名が 乗り込んでいるそう です意外な話ですどうも信じかねるトクが 首をかしげながら呟いた時若い事務官が 急ぎ足に来て口木様に迎が見えましたと 通じた 何か船に大事件が起こったそうで船にと 言うと遠くは即座に立った玄関へ出てみる と来ていたのは恋いたちの置で頭から つま先まで全体ぐしょ濡れになっているし 着物の片袖がちぎれて色白の腕がむき出し であっ たどうしたのだ船に冒頭が起こりました えもはどうしたエ様は縛られて小柱の上へ 釣り上げられています沈めようとした大使 たちは鉄砲でふたれたり切られたりして海 へ投げ込まれてしまいました愛木愛木言う 言葉がまるで熱血のように遠の胸を 突き刺した死亡者は町の手裏という人で 講師の次女たちを戦争へ押し込め怒りを あげて今フの方へ出ていくところでした よく知らせた待っておれトクはふして身を 振るわせながら駆けると講師を呼ぶために 丘の方へ馳せつけ たしかししかしそこにも意外な事件が 起こっていたので あるご視聴ありがとうございまし たよろしければチャンネル登録をお願い いたしますいいねとコメントもよろしく JA

毎週土曜連載中の、征南日本丸。
その前半にあたる、一〜四話を総集編としてまとめております。

1938年(昭和13年)4月~12月 『新少年』連載作品。
 時は承応二年、徳川家光の時代。寛永にはじまった鎖国令で、海外文明を日本にとりいれることを夢見た新五は志を閉ざされるが、海外に日本国をつくる計画に巻き込まれていく。
 山本周五郎のもう一つの海洋ロマン譚。
 お聴きください。

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■登場人物
清閑寺新吾……本編の主人公。洋学にのめりこむも、鎖国の壁にうちあたる。剣の達人
清関寺靭負……新五の父親。旗本五千三百石。
清閑寺信吉……新吾の兄
寧々姫……頼宣の三女。美麗な十八娘だが、男勝り。
小鼬のお絹……軽業師と思われるが。
紀伊頼宣……新吾の烏帽子親
徳川家綱……徳川幕府将軍
新見豊前守……目付
犬塚愚得斎……無神流指南
お雪……手裏剣のお雪。お絹の姉。
朽木討九郞……日本丸船長
江守調所……副船長
町野修理……元海賊で、討九郞の部下。
ドン・ルビオ・モレノ……スペイン領事。
高山嘉門……高山右近の子孫。日本人町をとりしきる。
玄蕃……嘉門の部下。
高木傳右衛門……高山の部下で長老的存在。
リセロ・ビンゼロ……葡萄牙の司令官。
鶴田大学……新吾の弟分
斉藤忠弥……新吾の弟分
沼波伝九郞……新吾の弟分
榊原小五郎……新吾の弟分

■用語集
跼蹐……キョクセキ・身の置き場所もない思いをすること。
寸志……スンシ・目上の人が目下の人に対して、金品などの贈り物をする際に使う言葉
満帆……マンパン
鎧袖一触……ガイシュウイッショク・
追捕……ツイブ・賊や罪人などを追いかけて捕らえること。
輻輳……フクソウ・物が1か所に集中し混雑する様態
蘆荻……ロテキ・蘆アシと荻ハギ
隆昌……リュウショウ・盛んなこと。栄えること。隆盛。
佳肴……カコウ・うまい、酒のさかな。よい料理。
墻壁……ショウヘキ・かきねとかべ。 また、かこいのかべ。もしくは、へだてるもの。
焚殺……フンサツ・焼き殺すこと。 焼殺。
秕政……ヒセイ・よくない政治。悪政。
極印……ゴクイン・消しがたい証拠・定評。
佇立……チョリツ・たたずむこと。しばらくの間立ちどまること。
方便……ホウベン・仏教で、人を真の教えに導くための仮の手段。

1 Comment

  1. 昨晩のLiveは、放映に問題があり、申し訳ありませんでした。あらためて、通常チャンネルで配信です。動画の容量など見直してみます。また、不具合を伝えてくださった
    信子さん、ありがとうございました😀今日は、Liveで、「三万両五十三次」と「クリスマスキャロル 第一章」を放映します。

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